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上京したてほやほや女子大生のあれこれ。

【波乱万丈すぎる人生】心の闇と光を描くチンピラ画家『カラヴァッジョ展』に行ってきた。【国立西洋美術館】

 

今日の美術館レポは、生き方そのものがパンクすぎるこの方。

上野の国立西洋美術館『カラヴァッジョ展』に行ってきました。

カラヴァッジョと若冲を同時に見たいと思っているみなさん、

ぜひこのカラヴァッジョから見るのが正解です。(ここはそこまで混みあってなくていいですよ!)

 

今は日伊国交樹立150周年ということで、

様々な美術館で気合の入った(お金をかけた?)イタリア人画家の企画展が多々行われてますね~!

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こんなこともできるパネルもあったよ。(私です)

 

にしてもカラヴァッジョってどんな人なの?と思う人が多いんじゃないかな。

私もいまいちどのような人か知らなかったので、この展覧会を契機にちょっぴり勉強してきました。

 

 カラヴァッジョさんのざっくりプロフィール。

北イタリア生まれのバロック期の画家。20歳半ばごろからローマで活動を初めて、すぐに才能が認められ大成するTHE・天才。

でも性格はめちゃくちゃ荒くて喧嘩っぱやくて、武器を不法所持してるのを何度も起訴されたり、果ては言い争いで(故意ではないだろうと言われているけど)人を殺してしまう。

これがきっかけでローマから追放されて、ナポリやマルタを転々とする。

(その間に牢屋に入ることも何度もあったというさすが真の不良。)

そして、ローマに帰ることもなく38歳という若さで亡くなってしまう。 

もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

 

このプロフィールを知った時、不良すぎてびっくりしました。

今現代でこんな画家がいたとしたら、確実にめちゃくちゃフルボッコにされて表舞台から消えますよね…

(芸能界でよくある感じみたいに。笑)

 

画家でこんなに気性が荒い人ってめちゃくちゃ珍しいと思います。

でも、この性格だからこその作風なんです。

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いざ展示内容を。

 

まずカラヴァッチョ展と謳っていますが、実際この特別展で展示されているものの半数は「カラヴァジェスキ」の作品です。

 

「カラヴァジェスキ」というのは、カラヴァッジョの作風を愛し自分の作品に手法を取り入れた人達のことです。

ここで面白いのが、そのカラヴァジェスキ達はカラヴァッジョが生きてた時代にも既に沢山いたってこと。 

こんな性格最悪のチンピラでも、絵の才能さえあれば皆惹かれて真似したくなるものなんですね…

(カラヴァッジョのことを批判して裁判を起こした画家も、ちゃっかりカラヴァジェスキになってたのがうけた)

 

そんな誰もが真似したくなっちゃう作風とは。

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 これは世界初公開中(!)の≪光悦のマグダラのマリア≫です。

 

カラヴァッジョの作品は このように背景を暗くした上で、光を向けたいものに意図的に当てるといった手法です。

どこか不安がよぎるように見えるのに、底知れない美しさがある。

 

この他にもカラヴァッジョの作品は計11点来ています。

これは生涯作品の数が少ないことを考えると、本当にあり得ないくらい沢山の作品が日本に集まっています。行かなきゃ損ですね。(さすが西美)

カラヴァッジョもカラヴァジェスキの作品も奥深くて、じっくり世界観に浸れます。

 

カラヴァッジョの作品は、彼の人生を踏まえてみるとなおさら色々考えることができますね…

私は彼は、絵を描くことで自分自身への苦悩や他者への懺悔を行っているように見えました。

 絵が彼のすべてで、彼の叫びそのものなんだと。

そう考えるとカラヴァッジョは実は不器用な人物だったのでは?とか思ってみたりしていました。

 

西洋美術館さん、10月のクラーナハ展も楽しみにしてます~

以上、新しいイヤホンが早く届かないかそわそわしてるぱしゅみなでした。 

西洋絵画の巨匠 カラヴァッジョ

西洋絵画の巨匠 カラヴァッジョ

 

 今週のお題ゴールデンウィーク2016」